はんこのいろいろ~実印のサイズ編~
今回は引き続き、実印のサイズについてお伝えして参ります。
基本知識としまして、まずは実印とはから書いていきたいとおもいます。
実印とは住民登録をしている市区町村の役所などに、ご自身の戸籍上の姓名を彫刻したはんこを
登録申請し、受理された印鑑のことをいいます。
たとえ、実印のような形態をしていても、登録をしていないものは実印とはいえません。
言い換えれば、108円で買ったものでも登録できてしまえば、それが実印となるのです。
実印ははんこの中で、もっとも重要であり、法律上・社会上の権利・義務の発生を伴います。
実印は唯一性を守るため銀行印、認印など他のはんことの併用をさけ、認印のように家族共同で
使うことのないようにし、捺印する場合も書類の内容をよく読んで慎重に扱うことが大切です。
※親族内での同じはんこの重複登録はできません。
実印は姓名を彫刻することとはなっていませんが、姓と名前の両方を彫刻する方が本人確認を
照合する際にスムーズです。
主に以下の用途に使用します。
公正証書の作成・金銭その他貸借証書・契約書
不動産取引き
遺産相続
法人の発起人となるとき
官公庁での諸手続き・恩給・供託
自動車や電話の取引き
保険金や補償金の受領
このため、昔から「お金貸しても、はん(判)貸すな。」といわれるのです。
さらに、印鑑登録の要件としまして、8㎜以上で25㎜以内の正方形に収まるもの
でなければならない。
この中に納まるのであれば、市区町村の長が適切でないという物を除き、形は問われていない。
とあります。
また、上記ような用途となりますと、人生の節目や、まとまったお金を動かすようなときに
ご自分の決意を表明し、捺印するはんことなります。
価格ではなく、自分らしい印判を所持されることをお勧めいたします。
当店では【男性用実印】の場合は16.5mmサイズをご提案いたしております。
以前、他のお店にフラッと寄った時に18mmサイズを勧められたことがありました。
その理由に重要性を感じませんでしたが、18は良い数字だとか、縁起の良い大きさ
みたいな事を教えて頂きました。
たぶん中国で8がラッキーナンバー的な。(日本で言うところの“7”のような)
ですが、個人用の実印サイズとしては18mmは少し大きいと感じています。
法人用の実印サイズは18mmを推奨させて頂いておりますので、18mmでも登録もでき
不具合などもございません。
ですが、彫刻をする上で(その漢字や字数にもよりますが)、より鷹揚なバランスで
配字ができるのは前回よりお伝えしておりますように、
男性用実印は16.5mmが最適だと存じます。
【女性用実印】の場合は15mmサイズをご提案いたしております。
男性用と比べて、繊細さや、しなやかさを表現するために文字自体を細く彫刻致し
ます。それにより、外径サイズも男性用より少し絞った15mmをお奨めしています。
ただ、吉相体は、文字の空間(隙間)が空き過ぎないようにしていますのと、苗字を
省かれる方などは13.5mmをお奨めする事もございます。
ですが、実印としてご利用の場合、印鑑登録後は法的な効力もございます。
基本的には姓名を彫刻されるのがより個性が引き立ちますので、
女性用実印は15mmが最適だと存じます。
(つづく)
次回は、はんこのいろいろ~銀行印のサイズ編~を書いてみたいと存じます。
今後ともアートマンはんわを何卒よろしくお願いいたします。
平野 太治
はんこ、実印、ゴム印のことなら岐阜のアートマンはんわまで!
岐阜県羽島郡岐南町八剣2丁目24番地
TEL.058-240-4778 / FAX.058-240-4779
営業時間 9:00~19:00 不定休