はんこを上手く捺す方法。敷きもの編
永年はんこ屋に居りますと、様々な状態の判を拝見いたします。
一番多いのは、前回もご紹介しました「剛力捺し」による”目詰まり判”です。
キレイに捺せない!とご相談を承ります7割方はこの状態です。いづれもご愛用中のはんこですので
お預かりすることも憚れるため、その場で固まった朱肉や、ほこりを取り除きます。(3~7分程度)
その後、捺印し確認いたしますとスッキリとした印影に元通りです。極稀に、面磨りがしっかりとできていなくて
一部分のみ、写らない判にも出会います。日常使用判であれば面磨りをして印面を均します。登録使用判の場合は
印影が変らない程度に微調整を施します。(10分程度かかります)
その他、枠が欠けてしまった判を修復しろ(欠け具合によっては出来ます)とか、愛犬に齧られて困った(これは不可)など
ご相談は尽きません。。。ほとんどの場合が使用状況(朱肉の付け方や使用後のお手入れ)や、チョッとした取り扱い
(保管場所やケースに入れるとか)によって回避できる症状です。判を一生懸命彫刻してお渡しするだけでなく、永く
可愛がって頂ける扱い方もちゃんとお伝えしようと改めて実感させられます。
そこですかさず、上手く押す方法をお客様に実演していただきます。
用紙の下に捺印マットを敷き、判を上から真っ直ぐに捺す。その際に用紙が沈み込まないように空いている逆の手で紙を
張っておくとよりキレイに捺印できます。
同時に、使用後のお手入れ方法についてもお伝えさせて頂いております。(つづく)
次回は印鑑の上手なお手入れ方法について少し書いてみようと思います。
今後ともアートマンはんわを何卒よろしくお願いいたします。
店長 平野 太治
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